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誰にでもできる!超ビギナー向けドラム完全攻略マニュアル

「ドラムを叩いてみたい」という少しの気持ちさえあれば、生のドラムセットを見たことも触ったこともないような方でも、老若男女問わず誰でもすぐにドラムの練習を始めることは可能です。

当然、ドラムを演奏するためには最低限必要な道具を揃える必要はありますが、最初から高額なドラムセットを購入する必要はありません。

全くドラムの経験がない初心者がドラムの世界に入っていくためには、まず「ドラムとはどういった楽器なのか」「ドラムを練習する方法にはどのような方法があるのか」といった辺りからドラムに関心を寄せ、少しずつドラムや音楽という分野に触れていくことが大切です。

本記事では、これからドラムを始めたいと考えている方に向けて「ドラムの基礎知識」や「初心者でも取り組めるドラムの練習方法」をご紹介します。

ドラムとはどんな楽器なのか

ドラムセットは、①太鼓、②シンバル、③ハードウェアの3つの要素を持つ楽器や道具で構成された「打楽器の集合体」であり、いくつもの太鼓やシンバルを1人で演奏できるように工夫して設計された楽器です。

ドラムセットは

  1. 太鼓
  2. シンバル
  3. ハードウェア

上記、3つの要素で構成されています。

太鼓

(↑↑上の写真には合計5つの太鼓があります。それらを説明します。)

  • バスドラム(1番大きな太鼓)
  • スネアドラム(右奥の太鼓)
  • タムタム(バスドラムの上の2つ)
  • フロアタム(左)

シンバル

(↑↑上の写真には合計3つのシンバルがあります。それらを説明します。)

  • ハイハットシンバル(右)
  • ライドシンバル(左)
  • クラッシュシンバル(右から2つ目)

ハードウェア

  • ハイハットスタンド
  • スネアスタンド
  • シンバルスタンド

↑↑上の写真のドラムセットは、基本的なドラムセットの内容で、一般の方でもお金を払えばレンタルができる「音楽スタジオ」に置いてあるドラムセットは、このような感じのドラムセットです。

また、ドラムセットのセッティング内容は、その演奏者が自由に決めることができます。

例えば、ハイハットシンバル、スネアドラム、バスドラムだけのシンプルなセッティングで演奏される方もいれば、バスドラムを2つセッティングするなど、とてもたくさんの太鼓やシンバルをセッティングしたドラムセットで演奏する方もいます。

ドラムセットのセッティング内容は、その演奏者によって様々です。

そして、ドラムという楽器は基本的に「スティック」を用いて太鼓やシンバルを「叩く」ことで音を鳴らすため「打楽器」に分類されます。

楽器の分類

打楽器

バスドラム、スネアドラム、タムタム、シンバル、タンバリン、ティンパニなど

弦楽器

ヴァイオリン、チェロ、コントラバス、ギター、ベース、琴、ウクレレなど

管楽器

サクソフォーン、クラリネット、ピッコロ、フルートなど

鍵盤楽器

ピアノ、キーボード、シンセサイザー、オルガン、アコーディオンなど

上記に挙げたのは楽器の種類の一例です。他にも様々な楽器が存在します。

初心者が押さえておくべき3つのドラム知識

ストローク

ストロークとは、スティックを用いてドラムを叩く際の「スティックを振る動作」のことです。

1回のストロークで打面を1回叩くことを「シングルストローク」、1回のストロークの動きで2回打面を叩くことを「ダブルストローク」といいます。

そして、シングルストロークはさらに4つのストロークに分類されます。

4つのシングルストローク
  1. ダウンストローク
  2. アップストローク
  3. タップストローク
  4. フルストローク

この4つのシングルストロークは基本の型となるため、必ず理解して習得する必要があります。

チューニング

スネアドラムやバスドラム、タムタムなどの太鼓類は「シェル」と呼ばれる胴体に「ヘッド」と呼ばれる皮を張り、張られたヘッドを叩くことで、ヘッドやシェルに振動が伝わり、音が鳴るという構造です。

ヘッドをシェルに固定するために、「フープ」を装着し、(シェルの上にヘッドをはめ込み、フープで固定します。)フープをシェルに固定するために「テンションボルト」を用いてフープとシェルを固定しますが、そのテンションボルトの締め具合によって、ヘッドの張り具合を調節し、そのドラムの音の高さを調節することができます。

このテンションボルトの締め具合を調節し、ドラムの音の高さを調節することを「チューニング」といいます。

BPM

BPMとは曲のテンポを表す単位のことです。

仮にBPM60の場合、♩=60と表記されます。

この場合の意味合いとしては、1分間に♩(4分音符)が60回の速度ということです。

1分間に♩(4分音符)60回の速度ということは、時計の秒針の速度と同じ速度ということになります。

(BPM60)=(♩=60)=秒針の速度

その倍の速度であるBPM120の場合

♩=120

と表記され、秒針の2倍の速度という意味合いになります。

初心者が知っておくべき2つのリズム

8ビート

8ビートとは、ドラムのリズムパターンの一つであり、4分の4拍子の中で演奏する、8分音符を基本としたビートのことです。

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最初からこれらのリズムを叩けなくて問題ありません。今回の記事では、ドラムのリズムにはこのようなリズムがあるのだな、といった感じで押さえておけば大丈夫です。

上記のリズム以外にも様々なリズムやパターンが存在します。焦らずに自分のペースでドラムを学んでいきましょう。

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ドラムを始めるために最低限必要な3つの道具

スティック

ドラムはスティックで叩いて音を鳴らすため、必ず用意すべき道具です。

スティックには、様々な材質・形状がありますが、最初は太すぎず、細すぎず、重すぎず、軽すぎずといったスタンダードなスティックを使用することをおすすめします。

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スティックは主に以下の材質で作られており、材質やスティック先端のチップ部分の形状によって叩いた時に鳴る音が変わります。

スティックの材質
  • ヒッコリー
  • オーク
  • メイプル
チップの形状
  • 丸型
  • 角形
  • 卵型
  • 涙型
  • 三角型
  • チップレス

価格が安いスティックもありますが、B級品のスティックだと折れやすいというデメリットがあるため、個人的にはおすすめしません。

特に初心者の方の場合、ドラムを叩くことに慣れていないため、力を入れすぎたり、叩く際におかしな角度で叩いてしまったりした場合にすぐにスティックが折れてしまうことがあります。

どんなスティックでも折れる可能性はありますが、最初はしっかりした材質の定番のスティックを使用するのがベターです。

今回の記事では、スティックには色々な材質・形状の物があるのだな、という感じで知っておけば大丈夫です。

余裕があれば色々なスティックを使って演奏し、自分好みのサウンドを追求してみましょう。

練習パッド

自宅で生のドラムセットで練習を行うためには、必ず防音設備が必要になってきますが、そのような設備を整えられる環境にない人の方が圧倒的に多いと思います。

防音設備がない環境の方でもドラム用の練習パッドを用意すれば、自宅でもドラムの練習をすることが可能です。

練習パッドは自宅でもドラムの練習をすることができるように、静粛性に優れた材質で作られています。

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練習パッドを用いれば、生のドラムセットを叩くような大きな音を鳴らさずに自宅で練習をすることができます。

YAMAHAやPearl・VIC FIRTHなど様々なメーカーが、練習する場所や用途に合わせた、様々な材質・形状・サイズの練習パッドを販売しています。

メトロノーム(クリック)

初心者、上級者問わず、ドラムの練習をするためには「メトロノーム」(クリック)が必ず必要です。

ドラムという楽器は、弦楽器や鍵盤楽器のように音階を重視して演奏するわけではありませんが、曲の土台となるリズムを集中して演奏する必要があります。

機械のように演奏するという意味ではありませんが、自分が演奏するリズムに芯を持たせるためにも、日頃からクリックを用いて一定のリズム感を体感しておく必要があります。

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人間は機械ではありませんから、どのようなときでも機械のように同じテンポでリズムを叩くことは難しいと思いますが、演奏前にテンポ感を再確認して体内リズムを整えるためにも、クリックを聞いて練習することで一定の感覚を取り戻したり、体内リズムの歪みを矯正することができます。

ドラム用メトロノーム(クリック)は様々なメーカーから、数多くの種類の商品が販売されています。

必ずしも最初からドラムセットを用意する必要はない

自宅にドラムセットを用意して叩くことができるに越したことはないのですが、必ずしも最初からドラムセットを用意する必要はありません。

  • 費用がかかる
  • 置き場所に困る
  • 音楽スタジオに行けばドラムセットがある

ドラムセットを持っていなくても、練習パッドなどで自宅で練習をすることは可能ですし、音楽スタジオに行けば、防音設備が整った環境でドラムセットを思い切り叩いて練習をすることができます。

音楽スタジオ(レンタルスタジオ)に行けば、ドラムセットを叩ける環境を1時間¥500〜¥1,000程度でレンタルすることができるので、あまり経験がない段階で無理にドラムセットを購入する必要はありません。

初心者でも簡単に取り組めるドラム練習方法

ここからは実際にドラムをどのように練習していけばいいのか、譜面や動画を用いながら解説します。

まず、ドラム初心者の方におすすめする練習は、ドラム演奏の基礎となる「シングルストローク」の練習です。

「早くドラムセットでリズムを叩けるようになりたい」という気持ちがあると思いますが、まずは、スティックを振る基本的な動作であるシングルストロークを練習しましょう。

この工程を飛ばしてしまうと、変な癖が身に付いてしまい、叩いているうちに手首や腕を痛めてしまう可能性がありますので、しっかりと身につけましょう。

シングルストロークには4種類の動きがあることは上記で解説しましたが、4種類のシングルストロークの中でも、まずは「ダウンストローク」に取り組みます。

具体的には、「ダウンストローク」で「4分音符」を「♩=90」の速度でしっかりと叩けるように練習をします。

♩=90

初心者向けドラム練習方法

チェンジアップ

チェンジアップはスティック、練習パッド、クリックがあれば取り組むことが可能な練習方法です。

この練習の目的
  • 4分音符、8分音符、16分音符を理解する。
  • 一定のテンポの中で4分音符、8分音符、16分音符を叩けるように練習する。

まずはBPM90のテンポの中で演奏できるように練習してみましょう。

♩=90

上記の譜面をご覧の通り、♩=90でクリックを鳴らし、4分音符→8分音符→16分音符→8分音符→4分音符という流れでダウンストロークを叩く練習方法です。

4分音符から8分音符や16分音符と、叩く数を変化させてもテンポが狂わないように意識して練習してみましょう。

まとめ

以上、初心者が押さえておくべきドラムの知識と初心者でも取り組めるドラム練習方法について解説いたしました。

  • ドラムセットは、「太鼓」「シンバル」「ハードウェア」の3つの要素から構成される打楽器の集合体。
  • ドラムを始めるために「スティック」「練習パッド」「クリック」の3つの道具を用意しよう。
  • ドラムセットの太鼓類は「チューニング」をすることで、音の高さを調節することができる。
  • テンポを表す単位には「BPM」(ビーピーエム)が用いられる。
  • ドラムのリズムには「8ビート」「16ビート」など、その他様々なリズムパターンが存在する。
  • 8ビートなどのリズムパターンの練習に入る前に、チェンジアップを用いたシングルストロークの練習にトライしよう。

最初はリズムを上手く叩けなくて、つまらなく感じるかもしれませんが、少しずつ継続して練習をすれば、誰でもドラムセットでリズムを叩けるようになります。

焦らずにじっくりとドラムの学びや練習を継続させましょう。