ドラマーが、HIPHOPやR&B・ファンクなどのサウンドを演奏するためには、欠かすことができないリズムである16ビート。
主に、16分音符で構成されたリズムである16ビートを演奏するためには、8分音符がメインの8ビートを演奏することと比べると、細かく複雑で、より高度な演奏技術が必要となります。
ですが、4分の4拍子の中で、より細かく複雑な譜面の演奏ができるようになることで、演奏技術のみならず、読譜力や休符に対する意識までも鍛錬することができるでしょう。
ドラム初心者が「脱初心者」を達成するためには、16ビートの習得は必須です。言い換えれば、16ビートを習得できれば、「中級者・上級者」に大きく近づけると言えるでしょう。
本記事では、ドラム初心者が上達できるように、様々な16ビートのパターンを紹介しています。
是非、本記事を参考に16ビートの練習に取り組んでみて下さい。
16ビートは、主に16分音符で構成されたリズムのため、細かく複雑で難しいリズムだが、HIPHOPやR&Bなどのブラックミュージック、また、ダンスミュージックやクラブミュージックのようなサウンドを追求したい方は、必ず習得しておく必要がある必須のビートである!
今回、紹介しているパターンを習得できれば、ドラマーとして、かなりのレベルアップをすることができるので、是非とも頑張って練習に励んでいただきたい!
16ビートを演奏する方法としては、
- 片手でハイハットを刻む
- 両手でハイハットを刻む
この2つの方法が存在するが、今回紹介しているリズムパターンは「①片手でハイハットを刻む方法」に焦点を当てて譜面を作成しているぜよ!
8ビートの練習で習得したドラム演奏の基本の型となる以下の4点
- 右手 → ハイハットの演奏
- 左手 → スネアの演奏
- 右足 → バスドラムの演奏
- 左足 → ハイハットフットペダルの演奏
まずは、この型を崩さずに練習することができる「片手でハイハットを刻む方法」で、16ビートの練習に取り組んでみよう!

筆者厳選16ビート練習用リズムパターン10選
ドラム初心者が16ビートを習得するためには、重点的に練習が必要なポイントがあります。
- 16分音符の刻み方 (片手でハイハットを刻むアップダウン奏法)
- バスドラムの踏み方 (ボリュームを落とさずに、16分音符のバスドラムを素早く2回踏めるようになること)
今回の記事では、上記の2点を重点的に練習するための譜面を10パターン用意しました。
- 一定のテンポでハイハットを刻み続ける練習
- 一定のテンポでハイハットを刻み続けながら、色々なパターンのバスドラムを踏めるように練習
本記事ではこの2点に焦点を当てて、練習に取り組んでみて下さい。
※今回紹介する16ビートのパターンは、ハイハットとバスドラムの練習に集中してもらえるように、パターン①~⑩まで共通して、手を使って演奏するハイハットとスネアは同じ内容で譜面を作成しています。
パターン ①
♩=70

まずは、16ビートの基本型ともいえるパターン①の譜面を叩けるように練習してみよう!
パターン①の譜面で焦点を当てるべきポイントは、
- 一定のテンポでハイハットを右手のみで刻み続ける。
- 16分音符のバスドラムを踏むタイミングを理解し、踏めるようになる。
パターン①の譜面は4分の4拍子だが、2拍目の最後に「16分音符のバスドラム」が記譜されているのがわかる。
まずは、16分音符のバスドラムを踏む回数が少ないパターン①の譜面で、16分音符のバスドラムを演奏するということを体感してみよう。
パターン ②
♩=70

パターン②の譜面を練習するときに、思い出してほしい譜面があるぜよ。↓↓

パターン②の譜面の演奏が難しく感じたときは、まずは、この8ビートの譜面のハイハットを全て16分音符で刻む譜面に変換し、演奏できるようになることを目指してみよう!
それさえ出来れば、あとは2拍目の最後に16分音符のバスドラを踏めるようになればいいだけである!
パターン ③
♩=70

この譜面では、2拍目のあたまでスネアを叩いた後すぐに16分音符のバスドラムを2回連続して踏む必要がある。
その他の拍はシンプルな構成なので、2拍目をしっかり叩けるように練習してみよう。
パターン ④
♩=70

1拍目のあたまから16分音符のバスドラムを2連続して踏む必要があるこの譜面。
演奏開始直後からバスドラムを2回踏まなければいけないので、踏んだときに体勢を崩してしまわないように注意して練習しよう。
パターン ⑤
♩=70

この譜面では、2拍目と3拍目に連続した16分音符のバスドラムを演奏する必要があるぜよ。
パターン③の譜面の3拍目のバスドラムを2連続にしてあるだけなので、パターン⑤を叩けない場合は、まず、パターン③の譜面を確実にマスターしてから練習してみよう。
パターン ⑥
♩=70

パターン⑥は、演奏開始直後から演奏終了まで、バスドラムの演奏がたくさん盛り込まれている譜面ぜよ。
一見複雑に思えるこの譜面だが、1拍目と2拍目さえ習得できれば、それを繰り返して演奏すればいいだけの譜面である。
パターン ⑦
♩=70

この譜面3拍目のバスドラムは初めて紹介するパターン。
3拍目のあたまと3拍目の最後にバスドラムを踏み、その直後4拍目のあたまにスネアを叩かなければいけないため、体勢を崩さないように注意して練習しよう。
パターン ⑧
♩=70

今回の記事も終盤に差し掛かっているため、難易度の高いパターンを紹介。
このリズムは、先程紹介したパターン⑦3拍目のバスドラムを基盤にして作成しており、さらに、2拍目と4拍目の最後にも16分音符のバスドラムが記譜されている。
体勢を崩しやすく難しいパターンだが、今までの練習を思い出しながら、根気よく取り組んでみよう。
パターン ⑨
♩=70

この譜面のポイントは3拍目のバスドラムじゃ。
3拍目の演奏を習得するためにも、16分休符の意味をしっかりと理解して練習を始めよう。
パターン ⑩
♩=70

本記事最後のパターンは、演奏開始直後のバスドラムが16分休符から始まるパターンぜよ。
パターン⑨と同じく、16分休符の意味をしっかりと理解してから練習を始めよう。
また、全ての拍のあたまにバスドラムの演奏がないため、非常に体勢を崩しやすいパターンである。バランスを崩さずに演奏できるようになるまで、練習を重ねよう。
まとめ
以上、本記事では、ドラム初心者向けに複数の16ビートのパターンを紹介しました。
ドラマーがR&Bやファンク、フュージョンなどのテクニカルな楽曲を演奏するためには、16ビートを演奏できることは必須です。
まずは、本記事で紹介した16ビートを習得し、より複雑でトリッキーな16ビートの演奏を目標に練習を積み重ねましょう。
また、別記事で「練習に詰まったときの対処法」を解説していますので、練習に詰まったときは、そちらを参考にして下さい。
